〔08〕「なごり雪」~あの頃のフォークソングの物語 vol.2~

作・演出・構成 段 正一郎(2話のみ 作 蛯原 達朗)

【ごあいさつ】
吉田拓郎が引退するという。76歳になるらしい。拓郎もいつのまにか、立派なじいちゃんである。引退に当たって、いろんなメディアで拓郎の再評価が行われている。実際、拓郎の登場は田舎の高校生にとって、ひとつの大きな事件だった。
ほどなくして、拓郎はフォークソングの現場からは去っていった。それはつまり、拓郎と彼を取り巻く音楽環境にお金ができて、フォークギターを中心とした貧乏くさいアンサンブルである必要はなくなったということだろう。陽水にしても事情は同じだと思う。
で、僕はお金持ちになる前の彼らのフォークソングのスタイルが好きなのである。貧乏くさいフォークギターの音色。繊細でひ弱で危うげなハーモニー(ほめてるんだけど)。未熟ななりに人生や社会と向き合おうとするひたむきさ。拓郎や陽水(ついでに長渕剛も入れよう)を、いまだにフォークシンガーだと思っている人は、変貌した彼らの中に、初期の頃のそういう残滓を見つけ出そうとしているのだと思う。もちろん、僕もそのひとりである。
今回も70年代の5曲のフォークソングを題材にした、お芝居と生演奏をお届けします。あえて50禁としましたが、まあシャレです。年齢確認で免許証の提示などは求めません。本当は、若い人にも70年代を体験して欲しいなあ、と思っています。

劇団代表  段 正一郎

とき2022年10月29日(土) 14時・19時
2022年10月30日(日) 14時・19時
※開場は開演の30分前
ところ宮崎キネマ館
(宮崎県宮崎市高千穂通1丁目178 カリーノTRUNK)
入場料等一般(前売・当日)2000円
高校生以下(前売・当日)1000円
チケットお取扱い・宮崎キネマ館
・merry gate(宮崎市船塚2丁目67番地)
出演藤井 寛史、村田 遼太郎(以上劇団いかがなものか)
まなべゆみ(劇団SPC)、坂口 浩平(劇団一時企画)、有村 香澄(劇団こふく劇場)、新納 愛未(ユニットぱすれる)
お問合せ電話 : 090-1163-3405(段)
メール : ikageki2020@gmail.com
企画・製作劇団いかがなものか